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ドラッグストア活用術[レジャーの前に編]「山で遊ぶ」/ホームメイト
近年、山岳遭難が増加傾向にあり、山へ出かける際には注意が必要です。ここでは、アウトドアや登山、森林浴などで山へ出かけるときに準備しておくと役に立つグッズをご紹介します。また、医薬品や対策商品はドラッグストアでの購入が便利です。
山へのレジャーで便利な持ち物リスト

自然に囲まれた山は、気分転換や体力づくりに最適です。事前準備をしっかりしてトラブルの無いレジャータイムを楽しみましょう。ここでは、日帰り登山やハイキングに出かける際の持ち物について紹介します。
- インナー(夏は乾きやすいもの、冬は保温機能の高いもの)
- 前開きのアウター(夏は薄手の長袖、冬は保温効果のあるウールなど)
- ズボン(夏・長ズボン、足の曲げ伸ばしがしづらいジーンズは不向きな場合もあり)
- 靴下(クッション性のある登山用など)
- 帽子
- 防寒着
- タオル
- 靴(登山靴でなくても足に合ったもので、防水が好ましい)
- リュックサック
- ビニール袋
- 水筒
- 地図、コンパス
- 携帯・野外用バッテリー
- ライト、笛
ドラッグストアで購入できる持ち物リスト

- 日焼け止め
- 雨具(セパレートのレインコート、折りたたみ傘)
- ミネラルウォーター・スポーツドリンク
- 軽食(気温変化で痛まないもの、ごみの少ないもの)
- 行動食(クッキーや高カロリー食など)
- ティッシュ、ウェットティッシュ
- ライターマッチ
山でのレジャーに持って行きたい医薬品

くつ擦れや転んで怪我をした場合に備えて、傷口を洗い流すミネラルウォーターや絆創膏を用意しておきます。また、足や腰を固定できるテーピング用テープや、コールドスプレーもあると便利です。内服薬は、頭痛薬、胃腸薬、下痢止めなどに加えて常備薬も持って行きましょう。こまめな休憩と水分補給を心がけ、疲れを感じたら無理をせず休み、肉体疲労時のドリンク剤や栄養補給剤なども取り入れながら進みましょう。
山岳遭難に要注意

警視庁によると、2012年(平成24年)の全国の山岳遭難は、発生件数1,988件(前年対比+158件)、避難者数2,465人(前年対比+261人)となっており、死者・行方不明者ともに過去の統計で最も高い結果になりました。また、過去10年間の山岳遭難発生状況は年々増加傾向にあります。年齢別では、40歳以上の遭難者が全体の74.5%、死者・行方不明者では90%を占めています。
山岳遭難の原因

多くは天候に関する不適切な判断や、不十分な装備、体力にそぐわない登山計画となっています。避難要請は携帯電話や無線からがほとんどですが、高齢者は持参していないことや使用方法が分からない場合もあり、また、山岳では電波の整備が整っていないところも多いため、通信機器の電池残量にも気をつけなくてはなりません。特に、単独登山での死者・行方不明者が多いため、なるべく2人以上のパーティを組み、無理の無い登山計画を立てて、内容を知人に預けるなどしてから出かけましょう。