薬局情報
ドラッグストアの取り扱い品
[ペット関連商品]
日本では、約3分の1の家庭でペットを飼育しており、「ペットブーム」とも言われるほど動物と共に生活を送る人々が多くいます。ペットを飼う時は、命ある生き物を育てるという責任を持ち、適切な飼育環境や栄養状況を整えることが必要です。
ドラッグストアでもペット用品を多数品揃えており、近年ではペットのセルフケアを推進するペット専門のドラッグストアも登場し、飼い主と共にペットの健康を守る身近で欠かせないパートナーとなってきています。
日本のペット市場

内閣府による2010年(平成22年)度実施の「動物愛護に関する世論調査」の結果によると、1979年(昭和54年)以降、約35%前後の家庭で何らかのペットを飼育しており、年齢別では子育てが一段落した50代のペット飼育率が最も多く、全体的な男女比にはあまり差がありません。また、飼っているペットの種類は犬が最も多く、次いで猫、魚類となっています。
ペットを飼うために必要なもの
ここでは、最も人気の室内犬を飼うために用意するものをまとめました。
最初にそろえるもの

まずは快適な部屋づくりから始めます。犬の大きさや性格に合わせて最適なサイズやアイテムを選びましょう。
ドラッグストアで購入できるペット関連用品

- トイレ・ペットシーツ
- 首輪、散歩用リード
- おもちゃ
- ペットフード
- お手入れグッズ(爪切り、ヘアブラシ、歯みがき、耳掃除グッズ、シャンプーなど)
- お掃除グッズ(ローラー、お掃除シート、消臭グッズなど)
ドラッグストアで購入できないペット関連商品

- サークル・ゲージ・ゲート
- ベッド、毛布
- キャリー・ケージ
- 水入れ、フード(えさ)入れ
- 階段マット、床マットなど
毎月買い足すものや必要に応じた処置など

ペットも私たち人間と同じで生きています。健康でイキイキとした生活を送るために、毎日の散歩や遊びでストレス発散を促すと共に、食事バランスの管理も大切です。こういった買い足し品はドラッグストアやスーパーマーケットなどでも購入することができ、種類も豊富にそろっています。また、体調管理や病気予防のために定期的に医師による診察や予防接種も行ないましょう。
- ペットフード
- 栄養補助食品、サプリメント
- トイレ・ペットシーツ
- 季節商品(クーラー、ヒーター、毛布など)
- 必要に応じて、ワクチン接種、ペット保険加入、去勢手術など
健康志向化するペットフード

近年のペットフードは栄養バランスに考慮された商品が増えており、シニア向け、ダイエット製品、運動能力向上などの効果を持つものの売上が伸びています。人間と同じくペットたちにも長寿化、高齢化の時代がやってきたのです。
ドラッグストアのペット用品売場の問題点

ドラッグストアでは、犬、猫、小型動物、鳥、魚と一通りのペットフードやグッズをそろえていますが、ただ商品を並べているだけの店舗が多いようです。都市部と郊外のペット飼育環境の違いや、各住宅街のニーズを品ぞろえに反映するなど、ペット用品部門はまだまだ改善の余地があるとも言えます。また、よりたくさんの集客を目指すための課題のひとつとして、ペット同伴入店の可否問題があります。